賃貸物件のこだわり条件 何を足すと物件価値が上がるのか?
こんにちは、健四郎です。
今日も前回に引き続き今注力してる不動産賃貸業のお話になります。
今回は賃貸運営をする上でどんな物件設備、募集条件を導入するのがいいのか?
という疑問を分析します。
と、言いますのもこの人口減少時代にある日本において、ただ賃貸募集するだけでは継続的な満室運営というのは出来ません。
今時はSUUMOやアットホームといったポータルサイトで手軽に賃貸物件を条件検索出来る時代。
同じくらいの間取りと値段なら、好まれる設備条件がある物件を選ぶのは当然ですよね。
しかし、資金も限られる中導入出来る設備、条件というのは制約があるものです。
そういった前提条件の中で、それぞれの地域でどのような設備、条件を優先的に導入すれば、競合と差別化を図れるのか?グラフ化してみました。
愛知県郊外の賃貸物件 市区郡別にこだわり条件を比較してみた
まず、前回記事で作成した対10万人あたりの賃貸物件数を多い順で並べました。
右側に行く程、対10万人あたりの賃貸物件数が少ないエリアとなります。
対10万人あたりの賃貸物件数(SUUMO)
ここから、SUUMOで各市ごとにこだわり条件を選んで検索。
それぞれの市でどんな条件で募集している物件が多いか調べました。
今回調べた「こだわり条件」はこちらになります。
・敷金・保証金なし・礼金なし
・フリーレント
・TVモニタ付きインタホン
・防犯カメラ
・ペット相談可
・インターネット無料
・DIY可
いずれも間取りを変えたりといった大掛かりな工事を必要とせず、やろうと思えばすぐ導入出来そうな設備、募集条件を選びました。
このこだわり条件のグラフを先ほどの対10万人あたりの賃貸物件数グラフに合体させたのがこちらです。
一つにまとめると見辛いので、2つに分けてます。
各市ごとに、設定が多い条件、設備の傾向を見て頂ければと思います。
例えば、対10万人あたり賃貸物件数が多くて敷金保証金なし、礼金なし、の募集条件が多い春日井市、豊橋市、岡崎市、豊田市辺りは、この条件だけでは差別化出来ません。
むしろベースでまずこの条件がないと検索すらされない可能性もありそうです。
加えてこの条件の物件が多い市は、フリーレントも上に跳ねているのでかなり競争が激しそうです。
逆にDIY可能な物件はほとんどなく、導入するとニッチな部分で競争優位性を出せるかもしれません。
また、グラフ右側の対10万人あたりの賃貸物件数が少ないエリアで、他の賃貸物件があまり導入していない条件を自己物件に加えると、かなりの競争力を保てそうです。
実際に設備導入を決めるなら、さらに同じくらいの間取りでどうなのか、ターゲットにする層も客付け業者さんと相談しながら条件を決めていくと思いますが、市場傾向をつかむ資料としては参考になるのではないでしょうか。
少ない資金の中で何を優先すれば費用対効果が高いのか、地域にあった打ち手を考える一助になれば幸いです。
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