サラリーマンが太陽光発電所を作るまで
こんにちは、健四郎です。
早いもので2018年もあと6日となりました。
2018年を振り返ってみると、個人的に多くの新しいことにチャレンジした年でした。
中でも大きかったのは太陽光発電事業で開業届を出したのと、人生で初めて融資を引いて事業を開始したことです。
やっと開業届け出せた。地権者さんとの交渉が二転三転して、やっと来週には太陽光発電1基が連携稼働する。
— kenshirou77 (@rhythmmanda) 2018年12月5日
2基目も融資通ったし、後1基頑張ろう。
ついに!太陽光発電所1基目が稼働開始した!色々あって予定より3か月以上おしたけど、無事稼働してるの見ると嬉しい。今のところ3日で567kw×21円で約2万くらい。今後定期的にブログで発電観測でもしようかな。 pic.twitter.com/vv5TG0u2JF
— kenshirou77 (@rhythmmanda) 2018年12月21日
今現在もまだ、建設中の発電所もありますがなんとか先日1号基が稼働をはじめましたので、一区切りとして発電所を作るまでの過程をまとめていければと思います。
内容は以下の目次に分けて書いていくつもりです。
よろしくお願いします。
■サラリーマンが太陽光発電所を作るまで
➡️■-1- 太陽光発電について
■-2- 産業用太陽光発電について
■-3- 物件の探し方〜その1
■-4- 物件の探し方〜その2
■-5- 契約後の流れ、運営について
太陽光発電の仕組み
まずどんな事業でも対象について基本的なところを抑えておかなければなりません。
元々僕は太陽光発電を営業で扱ったことがありましたが、発電事業を始めるにあたり整理した基本的な部分を書いていきます。
そもそも太陽光パネルがどうやって発電しているか?というと以下の図のような仕組みになります。
プラスを帯やすいP型シリコン半導体とマイナスを帯やすいN型シリコンを貼り合わせたセル(太陽光パネルの最小単位)に光が当たると、それぞれプラスとマイナスの電気が発生し、そこを裏表で電線を繋ぐことで電気を流し発電しています。
セルを屋外でも使えるように樹脂、強化ガラス等で保護し複数枚組み合わせたものをモジュールといいます。
パネルの変換効率を比べる時は基本的にモジュール変換効率を参照します。
これはセルの状態ではセル同士を繋ぐ配線や保護のための強化ガラスなどがなく、抵抗がないので出力が高く出るためです。
また、セルとセルの間には隙間があり、面積あたりでモジュール変換効率を出した時にはセル変換効率より下がります。
そのため変換効率を見るのであればより現実に近いモジュール変換効率を見ます。
太陽光パネルの種類
表の作成に参考にしたホームページ
太陽光パネルは素材や構造などにより上記のいくつかの種類に分けられます。
多くの種類がありますが、一概にどれがいいとは言えません。
例えば狭い設置面積で可能な限り発電量確保したいならば高変換効率のパネルや両面パネルなどを検討したり、比較的設置面積を取れるなら、多少変換効率は落ちても同じコストで多くのパネルを設置した方がよかったり、状況によって変わります。
自分が使用する場所や目的によって最適なパネルは違ってきますので、よく業者さんと相談しながら決めるといいと思います。
また、太陽光パネルで発電した電気は直流で、そのままでは家庭用電気として用いることができません。
発電した電気を交流に変換する装置をパワーコンディショナー(PCS)といいます。
さらにそれを繋ぐケーブル、パネルを支える架台、発電モニタリングシステム、家庭用であれば分電盤などが必要になってきます。
ただ他の風力などの発電システムと比べるとモーター駆動部もなく、比較的管理はしやすい発電システムとなります。
家庭用と産業用の違い
家庭用と産業用は、一言で言うとシステムの発電容量で変わります。
目安は出力10kW未満であれば家庭用、以上であれば産業用です。
家庭用の場合は発電した電力はまず家庭内で消費され、余った分を電力会社に売電します。(余剰買取)
産業用の場合は発電した全ての電気を発電所に売電します(全量買取)
固定買取期間は家庭用10年、産業用20年です。
事業として取り組む場合、当然産業用太陽光発電所になりますのでここからは産業用太陽光発電について書いていきます。
つづく