Money Think

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サラリーマンが太陽光発電所を作るまで〜契約後の流れと運営について〜

こんにちは、健四郎です。

 

 

太陽光シリーズ、完結です。

 

  

■サラリーマンが太陽光発電所を作るまで

-1- 太陽光発電について

-2- 産業用太陽光発電について

-3- 物件の探し方〜その1

-4- 物件の探し方〜その2

➡️■-5- 契約後の流れ、運営について

 

契約後の具体的な流れ

 

前回記事までに物件の具体的な探し方、チェックポイントについて書いてきました。

 

いよいよこれで合格ラインの物件も見えてきたかと思います。

 

条件、費用の交渉、融資がOKとなりましたら業者さんと太陽光工事の請負契約を交わします。

 

この契約から完工までの流れは以下の通りです。

 

【契約後の流れの一例】

 

買い付け提出

融資付OK(工事会社提携の信販融資であれば融資特約付きで請負契約と同時の事もある)

太陽光工事請負契約、土地手付金支払い(タイミングは前後あり)

業者により電力会社へ連携申請、連携工事負担金確定(申請後1~2ヶ月)

太陽光発電協会(JPEA)に経産省設備認定の申請(申請後2~3ヶ月)

上記2つを同時並行してだいたい2~3ヶ月

設備認定降りたら用地が農地であれば農地転用許可申請(申請後1ヶ月くらい)

農地転用許可がおりる。土地の手付け除く残金を支払い。所有権移転登記。

太陽光工事着工。低圧太陽光発電所ならだいたい2週間から1ヶ月ほどで完成。

 

太陽光工事請負契約からだいたい4ヶ月〜5ヶ月くらいかかります。

 

その前の融資付期間を1ヶ月くらいで考えると、5ヶ月〜半年くらいです。

 

以上の流れは業者が単価申請だけ取り土地を手付で抑えている、土地紹介パターンでのスケジュールです。

 

業者がすでに土地を取得し、農転も連携費用の確定も済ませ、あとは工事するだけの状態まで準備されたパッケージものの物件だともっと早いです(その分高い)

 

土地から仕込むために、不動産屋さんを周り、自分で農地転用可能な土地なのかを調べ売電単価の申請、転用手続きなど全て自分でやるともっと時間はかかります。

(その分利回りは高くできます。聴いた範囲で利回り12~16%くらい)

 

全て完了して売電スタートするまで、結構な時間と連携負担金や土地の諸々の費用でちょこちょこ支払いも必要になるので、資金計画も考えてやっていった方がいいでしょう。

 

今後の運営方針

メンテナンスに関しては、今後自分の発電所のメンテナンスに行くときにまた記事にしようかと思います。

 

大まかな方針でいうと、太陽光発電営業で関わった時の知識を活かし、専用機器が必要なパネル検査以外は全て自分で管理し、できる限り外注費を抑えて管理していく予定です。

 

頻繁に通う必要がないように、遠隔監視体制を整え防草シートを使用する事で手間を減らしながら維持コストを少なく済むように作っているので、あまり負担は増えないかと考えています。

 

今後発電状況も月ごとにまとめていく予定です。

 

太陽光発電事業のメリットデメリット

まとめです。

個人的にメリットに感じている部分は以下の項目です。

 

・保険をかけて適切に維持管理していればほぼ日常の手間なく収入が得られる

・売上予測を立てやすい、かかる費用もある程度予測可能

・運営に特別な能力が必要ない

 

様々な収入源を構築するにあたり、管理が楽である程度の収入を確保できるところが特に気に入っています。


反対にデメリットは以下の通りです

 

・担保評価が低い。他の事業で融資を使う際のネックになる

・融資がつきにくい。銀行は対象エリア外になる事が多い。信販で買い進めるとすぐ上限に達し規模拡大が難しい

・固定買取期間終了後の買取単価がわからない

・撤去費用が不透明

 

融資戦略の足かせになる部分は、一概にどの人にも当てはまる事ではありません。

 

実際、事業性を認められて継続して規模拡大し1億以上の融資を引き運営している事業家さんも知っています。

 

それぞれの経営状況を見ながら、手堅く運営し良好な決算を重ねる、繰上げ返済する、売電収入と消費税還付など溜まった現金で資産性のあるものを現金買いするなど、個々人の戦略によってカバーできる部分かと思います。

 

固定買取期間終了後の買取単価については、継続した研究が必要です。

 

資源エネルギー庁が発表する資料を見る限り、安い単価での自由買取に移行すると思われます。

 

初期の単価で過積載でもない総発電能力が低い発電所は、事業を維持し続ける事が困難になるかもしれません。

 

運営継続できず撤退する場合の廃棄費用ですが、実は固定買い取り価格の中に廃棄費用は含まれていて、資本費の5%とされています。

 

参照資料にあるように現在廃棄費用の積立義務化が検討されていますが、資本費5%で考えられているようなので2000万の発電所ならざっくり100万くらいのイメージです。

 

参照:太陽光発電設備の廃棄対策について 資源ネルギー庁

 

最初の記事で太陽光電池の種類を一覧表で出しましたが、化合物系のパネルの場合、鉛、セレンなどの有害物質を含むものもあるので、その場合普通のシリコン結晶系パネルより処分費もかかるようになるかもしれません。

 

この辺りは先に20年の買取終了を迎える太陽光発電所がたくさんあるので、動向を注視しながら考えをアップデートしていく事になります。

 

僕自身もまだ事業開始したばかりです。

 

選んだ道を成功の道にできるかは、今後の運営次第です。

 

引き続きコツコツと頑張っていきます。

 

おわり

 

 

前回記事 

moneythink.hatenablog.com