Money Think

お金について、勉強した事、実践している事などざっくばらんに綴ります

サラリーマンが太陽光発電所を作るまで 〜物件の探し方2〜

こんにちは、健四郎です。

 

 

引き続き太陽光シリーズです。

 

目次ちゃんと作りました!ドン!

  

■サラリーマンが太陽光発電所を作るまで

-1- 太陽光発電について

-2- 産業用太陽光発電について

-3- 物件の探し方〜その1

➡️■-4- 物件の探し方〜その2

-5- 契約後の流れ、運営について

 

 

太陽光物件の探し方〜物件のチェックポイントその2〜

前回記事ではポータルサイトでの太陽光物件検索方法とチェックポイントについて書きました。

 

その続きです。

 

物件の航空写真、ストリートビューで日当たりを確認する

 

前回記事で書いた費用のチェックと同時並行で物件の日当たりも確認します。

 

最終的には現地で日当たりを確認しに行きますが、時間も手間もかかりますのでその前にある程度条件のよさそうな物件をGoogleストリートビューなどで確認します。

 

ネットの掲載資料に航空写真が載っていて、その写っている建造物を頼りにある程度Google Mapで場所を特定できる事もあります。そこでまずふるいにかけます。

 

見るポイントとしては、南面に影になるようなものがないか?東西に影になりそうなものはないか?ハザードマップでみて災害リスクはどうか?です。

 

特に田舎の土地が安い物件で多いですが、山間の谷にある物件は要注意です。

 

f:id:kenshirou100:20181228220617p:plain

※実際物件予定地があるわけではありません。説明のために適当に地図上でまるつけました。画像下側が南、上が北です。

 

例えば、赤丸の所に予定している太陽光物件があったとして、果たして通常のシュミレーション通り発電するでしょうか。

東西に山があり、ストリートビューで見ないと実際の高さはイメージつきにくいですが、朝夕の影になる時間は、山がない平場物件に比べて早くなるはずです。

 

南側にも山があり、山の高さによっては冬至の時季は太陽が山に隠れてしまうかもしれません。

 

あまり山が近いと土砂災害に合う危険性も高まります。

 

この辺は各自治体が出しているハザードマップを見れば、設置予定の地域がどんな災害リスクがあるか分かるので、そちらも検索して調べておきます。

 

地盤サポートマップなどのサービスも便利です。

 

 

もちろん、業者さんに言えば影の影響を考慮したシュミレーションを出してくれます。

 

基本的に後からトラブルになるのが嫌なので、業者さんの見積もりは平均か若干低めのシュミレーションで出している事も多いですが、後述する計算式の損失係数をどう取るかで予測は変わってきます。

 

発電予測にはSola Proというシュミレーションソフトが有名で、よく使用されています。

 

上記は業者用の有料ソフトですが、個人でもある程度の発電予測は可能です。

 

NEDOが出している地域別の日射量データベースで、方位や角度を指定して詳細な年間の日射量を見ることができます。

 

物件資料に書いてある方位角や傾斜角を入れて年平均日射量を調べます。 

f:id:kenshirou100:20181229100526p:plain

 

日射量がわかれば、あとは下記の式に当てはめるだけです。

 

年間発電量計算式は次の通りです。

 

年間発電量=平均日射量×(1-損失係数)×システム容量×365日

 

損失係数は温度変化、汚れ、配線、パワコンでの損失などを合わせたものです。

 

だいたい15%〜30%くらいで見ることが多いです。影など多い場所なら厳しめに見積もった方がいいでしょう。

 

上記年間発電量に売電単価をかけると、消費税抜きの年間売電額がわかります。

 

ここまで計算すると分かると思いますが、フルローンで融資を引いた場合、キャッシュフローはそんなに出ません。

 

どう融資づけするかにせよ、20年間トータルでの収入から税金と総経費を引いていくら残るか?をみて判断するといいと思います。

 

 

 

こういったチェックをクリアし、日当たりも良さそうだ!となったらいよいよ現地見学の予定を業者さんにお願いします。

 

可能であれば、問い合わせた物件以外も近隣で何個かあれば、一緒に見れないか打診をしておきます(未掲載物件の方が実はよかったりします)

 

 

現場ではネットで確認した日当たりが本当にいいか?の確認と予定地から一番近い電柱の確認などを行います。

 

電柱に関してはあまり遠いと、引込み費用が高くなり、連携工事費が上がる傾向にあるためです。

 

実際に見るとストリートビューで見た感じと違う事もありますので、本格的に検討する物件はぜひ見に行きましょう。

 

 

3.業者さんと波長があうか

 

色々計算してきましたが、最後はここになります。

 

太陽光発電事業のリスクで一番ダメージがでかいのは業者が飛ぶことです。

 

次回記事でベーシックな完工までのタイムラインは詳しく書きますが、長ければ半年から1年近くかかる事もあります。

 

その間土地代や連携負担金など、先払い費用もそこそこ発生するので、信頼できない業者さんだとドキドキします。

 

たまに現金決済のみの業者さんがいますが、信頼関係ない最初のうちは選ばない方がいいでしょう。

 

ではどこで見分けるか?というと足切りくらいの基準にしかならないですが、信販会社と提携していたり、金融機関との連携がある業者であれば業界で最低限の実績はあるはずです。

 

もし身近にすでに太陽光発電をしている人がいるならば、その人に業者さんを紹介してもらうのも一手です。

 

 

わりと大雑把な人が多い太陽光業者ですが、ちゃんと報告をしてくれる、連絡がつくなどフィーリングが合う業者さんと知り合えれば今後の展開としても楽になるでしょう。

 

 

 

つづくのか

 

 

 前回記事

moneythink.hatenablog.com